読売テレビのニュース番組「かんさい情報ネットten.」で放送事故ともいえる事態が発生しました。問題となったのはお笑いコンビ・藤崎マーケットが担当する「迷ってナンボ!」という企画。
常連客の性別が分からないため聞いてみる、といった企画に番組コメンテーター若一光司さんが激怒、場が凍りつくこととなりました。
今回はこの放送事故の詳細をまとめてみました。
読売テレビの放送事故!若一光司さん激怒
読売テレビ(大阪市)は10日、夕方の報道番組内のロケ企画で「男性か女性かどっち?」と一般客に確認するシーンを放送した。生放送中に、番組コメンテーターで作家の若一光司(わかいちこうじ)さんが「許しがたい人権感覚の欠如」と指摘。同局総合広報部は「プライバシー情報に関する不適切な取材だった。視聴者並びに関係者の皆さまに深くおわびします。事態を重く受け止め、再発防止に向けて取り組む」と説明している。
報道番組「かんさい情報ネット ten.」で放送されている、お笑いコンビ・藤崎マーケットが、街の人々の疑問を調査する「迷ってナンボ!」と題するコーナー。大阪市内の飲食店を訪ねた2人が「常連客の性別がわからない」との話を聞き、客本人に「性別はどちら」「彼女は?」と質問したり、保険証の性別欄を確認したりした。「おっぱいあります?」と尋ね、客が「ちょっと触ってみます?」と答えると、胸のあたりに触れる場面もあった。「正真正銘の男だったということで、お姉さんに報告へ」「お兄さん、失礼なことを聞いてすみませんでした」というナレーションも入っていた。
VTRを見た若一さんは「個人のセクシュアリティーにそういう形で踏み込むべきじゃないです。そんなものをよう平気で放送できるね。どういう感覚ですか、これは報道番組として」「ご本人がテレビに出ることを了解していたとしても、個人のセクシュアリティーに関してそういうアプローチをすること自体が、人権感覚、人権認識にもとります」などと批判した。
出典:朝日新聞デジタル
若一光司さんが怒るのは無理もない、といったところでしょうか。昨今のLGBTに対する世間の意識を考えると、今回の企画は常識外れと言えるでしょうね。
生放送でありながらここまで怒りを表現する当たり、よほど頭にきたのでしょう。
こうやってその場でちゃんと怒ってくれるひと、ほんとありがたい。
つか、性別や性自認の有り様を、暴力的に芸人が判断を迫るって…。胸触るとか、竿があるだのないだのとか、ハラスメントやん、こんなん。https://t.co/6Kv09AF2f0 https://t.co/nmbOVS5xpV— tani (@tanilapf) 2019年5月10日
若一光司、いい。 https://t.co/GTbdTaFftj
— ソウル・フラワー・ユニオン (@soulflowerunion) 2019年5月10日
放送事故を受け、読売テレビに批判の声
番組内で若一光司氏が毅然と批判したことは不幸中の幸いだが、それで済まされる問題ではない。この企画自体がBPO案件。制作関係者への厳正な処分が必要だと思う。
『かんさい情報ネットten. 藤崎マーケット性別調査ロケがひどすぎて若一光司さん激怒 NAVER まとめ』 https://t.co/qNAgODvF5u
— きづのぶお (@jucnag) 2019年5月11日
若一光司氏が出演する番組の人権侵害を批判したのは素晴らしいけれど、この件がネットで放送事故とか空気を読めとか言われている。人権侵害という事故を起こしたのは番組側なのに、異を唱えた側を悪者にするなんて山口真帆さんに対するAKSの腐敗した不公正な態度と同じです。https://t.co/dhRb00ZLlm
— 勝部元気 Genki Katsube (@KTB_genki) 2019年5月11日
放送事故は想定せず?藤崎マーケットにも批判が
やっぱり今日のtenは放送事故になってる。ちゃんと直後に若一さんブチギレしてくれてたんや。流石。ほんとに反省しろよ藤崎マーケットとディレクター。あれはほんまにありえへんかったぞ。
— Monica@英語vs頭痛 (@little_monica59) 2019年5月10日
かんさい情報ネットten. 藤崎マーケット性別調査ロケがひどすぎて若一光司さん激怒 #ten – NAVER まとめ https://t.co/BxId6nigrF …
なぜこの企画が放送に至るまで許されたんだろう。
よくぞ発言してくださったなあという気持ち。— Q (@Qch1002) 2019年5月12日
放送事故の原因は番組側か?それとも若一光司さんの対応か?
今日の“かんさい情報ネット ten.”で番組に説教した“若一光司”とかいう専門家のオッサン、“テレビ”で怒りながら説教しないでほしい!(怒)それこそお前こそ怒りながら説教するなら“番組終わり”に裏で説教してほしい!(怒)視聴しているこっちが気分悪かった!(怒)#読売テレビ#かんさい情報ネットten.
— SK (@cop_star) 2019年5月10日
読売テレビの制作側は冗談、面白い、でいけると思ったのでしょうね。
最近の状況を鑑みれば甘い判断だった、と言わざるを得ないでしょう。
BPO、放送倫理が厳しく問われる中でテレビ番組制作も大変だとは思いますが、みんなが心から楽しめる番組作りに期待したいです。